「嫌われる勇気」を通じて学んだこと(怒りのコントロール)

学ぶ

豊かな人生を送るために必要な要素として金銭的な余裕を得るための改善プロセスを主に記録するために始めたブログですが

その過程で金銭的な解決以外でも日常生活も充実させるための考え方も重要だと気付くきっかけとなった本を見つけたので備忘録として残しておきます。

書籍名は「嫌われる勇気」です。

アドラー心理学を通じた自己啓発書のベストセラー本です。

概要は、他人の顔色を伺って生きるのではなく自分の価値観を大事にしようという話です。

■目的論とは

本書の大きな特徴として「目的論」という考え方があります。

あなたが今陥っている状態は、あなたの過去の「原因」から起因したものではなく、あくまで今の自分

自身が作り出した「目的」(無意識的なものがほとんど)によって決定付けられているという考え方です。

例えば自室に引きこもっている人間がいた時に本人は「両親に虐待を受けて社会に適合できない」と思っている人がいたとします。

目的論ではそれは「虐待」が原因ではなくそうしたい理由が本人の中にあるという考え方です。

そうしたい理由とは「引きこもることにより両親の注目を得たい」など自分でも気づいていないような事実が隠れているというものです。

一般的に物ごとは「原因」があって「結果」が伴うというような「原因論」が一般的な考え方ですが

とても大雑把にざっくり言うとそれを逆転させたような価値観が「目的論」と言えます。

簡単に言うと、人は過去に縛られる必要はなく、これからどうしていくのかのみを考えて生きるべきだということです。

初見では中々理解したがい考え方ですがこれがベースとなり話が展開していきます。

■怒りの感情
 目的論とは若干ズレますがこの本で最も影響を受けた部分が怒りの感情との付き合い方なので

 この件について解説します。

〇私の体験
 生きていると様々な場面で怒りの感情が出てくるシーンがあると思います。

 自分も例に漏れず、突発的に怒りの感情に支配されてしまう時がありました。

 特に多く感じるのは子供と接している時です。

 「~~をしなさい」、「~~はやめなさい」、子供達のケンカの仲裁など、色々…

 最初は冷静に伝えていても思い通りにいかないと、つい声を荒げてしまうことが度々ありました。

〇「嫌われる勇気」で示される怒り考え方
 怒りは「権力争い」と表されています。

 「権力争い」とは勝つことによって自分の力を証明したい、屈服させたいという行為なので

 絶対に行ってはいけないこととしています。

 では、相手が怒ってきたときにこちらはどのような対応すればよいのか?

 

 言葉で言うのは簡単ですが…答えは「怒らない」です。

 これは決して怒りの感情を内に抑えるものではなく、そもそもの考え方として

「怒り」はコミュニケーション方法のひとつであり、それを使用する必要がないということです。

 人は対人関係の中で「わたしは正しいのだ」と確信した瞬間に「権力争い」に足を踏み入れている

 あなたが正しいと思うなら他の人がどんな意見であれ、そこで完結すべきだとも述べられています。

 自分の考えを主張し、相手を屈服させようとする必要などないということです。

■怒りの感情まとめ

 私は怒りの感情が芽生えた時に相手を屈服させようなどと思ったことはなかったですが

 自分の怒りの感情が発生した時の状態を冷静に思い返してみると自分の思い通りにならないことに

 腹を立てて相手の事情をかえりみず自分の気持ちだけを相手にぶつけていたように思います。

 本書を読んだ結果、「怒りという道具を使い相手とコミュニケーションをすることは有効ではない」

 と気付くと人生で怒るような場面はそう無いのかもしれないと感じました。

 本書では怒りを全て否定していますが「自分が本当に許せないこと」や子供への注意喚起として

「これは危険なことなんだ」と理解してもらう手段として「怒り」を使った方が有効だと頭の中で

 冷静に判断できれば使っても良いのかなと思っています。

 またまた、子供と接する時の話になりますが、今までは同じようなイタズラをしていても

 周りのシチュエーション等で時に怒ったり、怒らなかったりしまうことがあったので

 子供も混乱していたと思います。

 これからは「怒る」という行為のボーダーを見極めつつ、可能な限り使わずに過ごしていきたいと感じました。

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