保険の解約で100万円の損失!?

学ぶ

私が家計を見直した点の一番目は「保険」です。

保険に入られている社会人の方はたくさんいると思いますが自分がなぜその保険に加入するのかを明確にしないとこのようになってしまうという悪い例として見て下さい。

具体的に言うと保険は「貯蓄」「保障」を混同せずに「保障」の部分だけにフォーカスして入るべきです。そうしないと資産形成を行っていく上で非常に効率が悪くなってしまいますので要注意です!

私が保険に加入した経緯は、20代後半で結婚したことをきっかけに、なんとな~くほけんの窓口へ行ってほとんど言われるがままに契約をしてしまいました。

当時の自分の意識として掛け捨てはもったいないからなるべく貯蓄型のものを選びたいという意思表示を行ったぐらいのものでした…

その時紹介してもらい契約した保険は実に4本で概要は以下のとおりです。

①終身保険(貯蓄)月5,000円で年6万   目的:葬儀費用などのための貯蓄

②学資保険(貯蓄)月20,000円で年24万  目的:教育費のための貯蓄

③医療保険(貯蓄)月6,000円で年7.2万  目的:病気やケガの保障

④生命保険(掛捨)月1,500円で年1.8万円 目的:残された家族への保障

年間にして40万近い金額を保険に投入していました。ほぼ貯蓄タイプなので20~30年病気や死亡など何もなければ払った以上のお金がもらえるという内容のもので当時の私には投資という選択肢は頭に全くなかったので保険も掛けられてお金も増えるなんてなんて素晴らしい制度なんだと感じていました。

しかし、資産形成を意識するにあたり実は保険での貯蓄は利率が悪く、非効率的なものでした。

分かりやすい②学資保険を例にとると
積立額は年24万円で20年貯蓄すると元本は480万で解約返戻金は約528万円でした。
運用益は20年で48万円となります。

保険の表記で使われる返戻率でいうと約110%です。

しかし、これを投資で運用していくとなると、仮に月2万で20年積立てた場合
「3%運用」で元本は同じく480万で積立額は約656万
運用益は20年で176万円となります。学資保険と比較すると「プラス128万円」です。

では「5%運用」ではどうなるかというと
元本は同じく480万で積立額は約822万
運用益は20年で342万円となります。学資保険と比較すると「プラス214万円」です。

私が契約していた①②③の貯蓄型保険をすべて解約すると早期解約のペナルティとして現時点の積立額から「約100万円」減った額での解約返戻金が手元に残ります。
大きな損失ではありますが、これにより毎月3万づつ投資に回すことができます。
仮に「5%運用」できたとすると

元本は720万で積立額は約1230万
運用益は20年で510万円まで伸びます。

私の場合は7年間すでに保険で積立てているので20年を仮のゴールとし今から追いかけると残りは13年なのでもう少し運用益は少なくなりますが、生きてれば積立は続くので考え方としては問題ないと思っています。

3%や5%は想定の数字なので必ずこの通りにいくとは限りませんが、今のまま保険で積み立てていくよりかは多少のリスクを取ったとしても投資を行っていった方が最終的には良い結果が得られると考えています。

短期的にみると解約による100万円の損失は大きくとても悩みましたが、シミュレーションにより数字で確認することにより、決断することができました。

目的を理解していない貯蓄型保険を続けることは資産形成をする上で機会損失でしかないので、同じような状態の方がいらっしゃれば是非一度見直してみてください。

保険をすべて解約したらノーガードすぎて本当になにかあったときにどうするんだ?
生命保険だけは残すのか?
3%、5%運用なんてどうやるつもりなんだ?
ここらへんの部分についてはまた別の機会に述べたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました