建売住宅は一般人の味方(購入時チェックポイント有)

住まい

住まいの選択肢の一つである「建売住宅」の最大の長所は

圧倒的なコストパフォーマンスにあります。

大手企業になれば建売といえども仕様なんかはある程度のレベルが確保されているので

こだわりが強い人でなければ全く問題ないと感じます。

ですので資産の圧迫を最小限にとどめ、豊かな人生を送るための手段として

戸建て住宅を検討する際はまず、「建売住宅」を一番の候補とすることをオススメします。

もし仮に足りない部分があったとしても建売をカスタムすることで理想に近づけることは可能です。

ただし、注意すべき点もあります。

私が住宅の設計・施工監理・販売に携わった経験から完成済みの家のクオリティを簡単にチェックできる点についてお伝えします。

それは「大工工事」です。

住宅の建築には多種多様な業種が入るのですが、仕上がりは大工さんの腕によるところが大きいです。

建売は住宅を買うタイミングにもよりますが、完成してからの購入がパターンとしては多くなります。

工事過程が見えないので目に見えている出来形の部分で判断するしかないのですが、その限られた条件から

可能な限り情報を拾い集めて、悪い住宅を買わないように気を付けましょう。

建売住宅はビジネスの特性上、注文住宅と比べると薄利多売寄りの仕組みのため、常に多くの現場を

動かさなければならず、業者や資材の確保がひとつの課題となります。

大工さんも常時ある程度の人数を確保する必要があり、人間のやることなので仕事のクオリティは様々です。

上手な大工さんもいれば普通の大工さんもいます、そして残念ながら下手な大工さんも一定数いるのです。

表現があまりよくないですが、下手の中にも幅があり、この中で避けたいのは下の下と言える人たちです。

どこのハウスメーカーも工事中に検査があるのである程度の品質は確保されるのですが、そもそもの技術が低い場合は工事管理をいかに丁寧に行ったとしてもカバーしきれないのが実情です。

そこで簡単にチェックする項目としてあげたいのが複数の材が合わさる場所の納まりです。

具体的にいうと以下の2点です。

「階段」「玄関の上がり框」

基本的に物は複数の材が合わさって出来ていますが上記にあげたものは現場で切った貼ったの加工を行い完全に大工さんの手により接合されます。(階段は一部プレカット有)

あまり上手ではない大工さんはくっつけるべきところを上手くくっつけることが出来ないのです。

家は工業製品ではないので精密品のように1ミリ以下の精度を求める必要はありませんし、できません。

ただ、それを踏まえた上でも仕上がりに難がある場合があります。

工事監督として発見した場合はもちろん可能な限り是正しますが、そもそもの腕の問題が大きいので限界があります。

傷や隙間は多くの場合、リペア屋さんをいれて傍目には分からないようにできますがリペアにも限界があります。

そんな大工さんが作った家を気づかず買ってしまわないように分かりやすい点でチェックしてみましょう。

階段等で隙間や合わせ目のズレが大きいなどの症状が見られたら黄色信号です。

そもそもの技術が低い大工さんが作っている可能性があります。

一事が万事と言われるように階段工事だけ極端に下手な大工さんはいません。

腕が出やすいのが階段なのです。

そこが上手にできない場合は長期で見た場合に他の不具合も生じる可能性があります。

お客様に引き渡してから通常1年点検、2年点検、5年点検、10年点検などの定期点検があります。

その際に相談されるものの例として床の軋みや建具の開閉不良などがあります。

これはやはり、上手くない大工さんの方が発生する頻度は高いです。

一番の悪は技術が低いと分かっていながらその大工さんを使ってしまうハウスメーカーにありますが

世の中の現実としてそういった事実があることを頭の片隅おいて内見等されると良いと思います。

基本的にはそこまで質の悪い大工さんは極まれな存在であり、早々当たるものではありませんが

家は高額な消耗品ですので、なるべく良い品質のものを買うための自己防衛手段として

実践してみてください。

以上、ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました